数年前までクリーニング店でアルバイトをしていました。

自分の勤めていた会社の経営が危なくなった話
自分の勤めていた会社の経営が危なくなった話

数年前までクリーニング店でアルバイトをしていました / 39歳 女性

数年前までクリーニング店でアルバイトをしていました。
そこは、職人気質バリバリの社長を中心とした、小規模なお店でした。
だんだん経営状態が逼迫してきたのは、石油が大きく値上がりしたころからです。

クリーニング店は、デリケートな衣類には石油系溶剤を使用することが多いので、高騰の煽りはもろに受けました。
まさに、経営の危機です。
それでも、社長はクリーニング代を上げませんでした。
「お客様に負担して頂くのは申し訳ない。企業努力で乗り越えよう」そう一致団結して、頑張ることを決めました。

私も、手間を惜しまず、今まで有料だったボタン付けを無料にし、プレス機をかける時にできてしまった線などは工場へ戻さず、自分でアイロンで直すなど工夫をしました。

すると、ある時、変化が訪れました。
「近所の奥さんに、こちらが安いのにサービスが良いと聞いてきたわ」というお客様が、一人二人とやって来たのです。
口コミとは、こんなに威力があるものなのか、とびっくりするほど。それから売り上げがグングン伸びました。
気付くと、お店は息を吹き返していました。
今は、辞めてしまいましたが、あんなに必死に頑張った体験は貴重だったと思います。
現在も、そのクリーニング店は健在で、良い噂ばかり耳にするので、皆、頑張っているなと、ふと嬉しくなる私なのでした。


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